浜田伊織 「青空」
【ALBUM】青空
涙の浜辺には、本当の青空がある。
なにげなく、見上げる空。その色は、人によって違います。 あなたしか気づかない空の色がある。だから、ある日ふと 聴こえる唄に、目を閉じて、あなたの空を重ねて下さい。 浜田伊織の唄の色は、ひとつではありません。近くて遠い、 あなたの色まで、届くようにと。人の笑顔と涙で綴られた フォークシンガーの旅は、きっとまだ始まったばかりです。 届けたい想いと、届けたい人のために、僕は唄う。
収録曲
# | Title |
---|---|
1 | 天の川 |
2 | 愛してる |
3 | 白い地球儀 |
4 | 手紙 |
5 | 木漏れ日 |
6 | 猫 |
7 | ミルクティー |
8 | 時よ止まれ |
9 | 海の唄 |
10 | 掌 |
11 | 傘 |
12 | 青空 |
- 作詞作曲:浜田伊織
- except M-10「掌」作詞作曲:坂口晶紀
- 編曲:浜田伊織&野崎貴朗(M-1, 3, 6, 7, 11, 12)
浜田伊織(M-2, 4, 5, 8, 9, 10) - 浜田伊織:Vocal、Acoustic Guitar、Electric Guitar(M-3, M-9)
- 田中誠一:Electric Guitar(M-1, M-7, M-9)
- 野崎貴朗:The Other Instruments
- Produced by 坂口晶紀
- Recorded, Mixed & Mastered by 野崎貴朗 at Studio Favre
浜田伊織 青空 レコーディングノート
こんなに真っすぐな歌を聴いたのは、いったいいつ以来だろう?
明日は今日よりきっといい日になる、そんなことが信じられたあの時代。
純粋な想いを歌にのせて、なんのてらいもなかった。
そんな時代の空気を濃厚に漂わせつつも、決して懐古的になることなく、
2009年の今も心に響く、まっとうなフォークソング。
東京の(足立に!)こんなシンガーがいたなんて!
添加物や保存料にまみれた食生活をしていたところに、突然、産地直送無農薬の野菜をつきつけられた、そんな感じ。
その驚きと嬉しさに、レコーディング現場は満たされた。
必要最小限なスタッフとスタジオ。純度を保ったまま作業は進んだ。
エンジニア、ピアノ、アレンジ、楽器の打ち込みと、一人でこなしてくれた野崎貴朗さんとの出会いが、
このセッションを大きな成功に導いてくれたと言える。
野崎さんは、様々なジャンルの音楽を手がけている人だけど、フォークの経験は限りなくないそうだ。
でもそれが、奇跡的なスタジオワークを生んでしまった。
プロデューサーの坂口氏は、スタジオで涙を流すこと数十回。
彼の涙がOKかそうでないかを決める。 判断はそこに委ねられた。
あたりまえのことをあたりまえにやること。
感動的な現場の雰囲気は、このディスクの中にしっかりと収められている。
音楽にファッションや、癒しや、ストレス発散ではなく、
もっと大事な何かを求めるのなら、このCDを聴いていただきたい。
真っすぐな歌に、必ず心が動きます。
浜田伊織 (はまだ・いおり) プロフィール
1977年・東京都足立区出身。
その温かい歌声と、アコースティックギターの弾き語りで、
日本の佳きフォークの申し子として、早くから注目される。
2004年には高田渡、小室等、平川地一丁目と共演。
2008年には「羽根」がテレビ愛知開局25周年ドラマの挿入歌に。
今作は、野崎貴朗を迎えてサウンドを練り上げ、
磨かれた12曲の個性が、ストレートな歌詞とともに胸の奥まで響く。
音楽には、たしかな、真っすぐな力がある。
そんな大事なことに気づかされる「心の友」としての一枚になるだろう。