【ALBUM】 Plays Boyz-Toyz REGGAY!


【ALBUM】 Plays Boyz-Toyz REGGAY!

元フィッシュマンズのメンバーで、現在はリトルテンポのKEDACO POSSEとしても 活躍中の日本屈指のレゲエ・キーボーディストHAKASE、初のソロ・アルバム。

真夏の炎天下のごとく、サニーサイドでホッテスト!なレア・キーボード・インスト10曲+スペシャル・ ボーカル・トラック1曲(Tommy February6参加!)の全11曲収録。
お買い得盤です。サウンド・エンジニアにはバッファロードーター等で有名なZAK氏を迎えた真夏の炎天下サウンド、それゆえアーティスト名は太陽がついてHAKASE-Sunになりました。

収録曲


♪アルバムによせるHAKASE-Sunのコメント

文:HAKASE-Sun
・レゲエがまだレゲイ、レガエとか呼ばれていた頃の、軽いタッチのものがつくりたかったんです。なにか音楽として骨太なもの、エッジのあるもの・・・。そのためにはレゲエ、というかジャメイカンが匂わせる何とも言えない、いなたさ、単純さというものを自分の肌に合うようで、そのへんも否定せずに音に表してみようかな、と。「ボーイズ・トーイズ・レゲエ」というタイトルも、「小学生にもわかるレゲエ!」みたいな意味合いで名づけてみました。

・今回イメージしたのは真夏の炎天下サウンド、とにかく抜けのいい、サニーサイドな曲調をあえて選んでみました。今回のプロジェクトに「HAKASE- Sun」という名前をつけたのも、そういった理由なんです。具体的には1970年前後のアーリー・レゲエ・シーン、ハリーJの「リキデーター」やジャッ キー・ミットゥー「イン・ロンドン」、リーペリーのプロデュースした初期アップセッターズの一連の作品群など、日本のレゲエ・シーンの中でもまだあまりとりあげられていないジャンルをあえて選びました。この辺のなんとものほほんとした天真爛漫な、言葉は悪いですがアホくさ〜いのりのレゲエに最近ハマってて。UKのトロージャン・レーベルのコンピ物とかが一番盛り上がっていた頃のやつですね。

・作曲にあたっては、とにかく自分のプレイを目いっぱい入れてやろうと。ドラムはアカイのMPCで打ち 込みましたが、それとギター以外はほとんど全部、僕が手弾きでプレイしました。ベーシック・トラックは自宅で制作して、その他のオーバーダビングとミックスは、一番信頼しているエンジニアであり友人でもある ZAKのスタジオで行っています。彼とは、僕がフィッシュマンズにいた頃からの知り合いで、お互いどういう輩なのかよく分かっているものですから、いい感じで仕事を進めることができました。

・一曲ボーカルで参加してもらったトミーさん(Tommy february6)とは、僕がザ・ブリリアント・グリーンのライブでずっとサポートでキーボードを弾いているのが縁で、参加してもらいました。とにかく 彼女に歌ってもらうのに超!ぴったしの曲が見つかったのが何よりでしたね。1970年代にハリー・ムーディーのムーディスクというレーベルからリリースされた「ゲーム・オブ・ラヴ」というポップ・レゲエの曲で、原曲はマリア・ムーディーという女性が歌っています。実際、トミーの歌もかなりのキュート&かっこよさで!「アイ・ラヴ・ユー」よいう言葉にああいう情感のこめ方で歌える人って、やっぱりなかなかいないなと思いましたね。

・CDのマスタリングはレゲエ第2の故郷UKで!というのはアルバムを制作すると決めた時からの念願で。専門的な話になりますが、ジャマイカとかUKって電圧が240ボルトで(ちなみに日本は100ボルト)、CDに仕上がった時の音の粒立ちとか奥行き。ベースの音圧とかが断然ちがってくるんですよね、実際のところ。てなわけで今回は自分でマスターテープを抱えて単身渡英、UKのレゲエ再発レーベル、プレッシャーサウンズなんかを手がけているヒルトングローヴ・スタジオのガイ・デイビス氏にマスタリングをお願いしました。彼も「キュートだ、サイコー!」なんて言ってくれて、意欲的に仕事を進めてくれました。その結果については、みなさんの耳と、カラダでお確かめください。


HAKASE-SUN プロフィール

日本屈指のレゲエキーボーディスト、HAKASE。ソロ活動時は、SUNがついて、HAKASE-SUNと名乗る。
2000年代に入って本格的にソロ活動をスタート、立て続けに6枚のソロアルバムをリリース。サニーサイドでメランコリック、チャーミングでポジティヴなHAKASE-SUN独特のレゲエ・キーボード・インストを構築している。それは、聴くものの心にぽっとあたたかいひだまりのようなものをもたらすよう。キーボード1本抱えて日本各地で演奏活動を行い、徐々にHAKASE-SUN信奉者増殖中。 1990年よりフィッシュマンズのメンバーとして5年間在籍。
95年夏、フィッシュマンズ脱退後、1stアルバムのプロデューサーであるこだま和文氏の紹介により、リトルテンポにメンバーとして正式加入する。
現在まで、リミックス・ワークを除くすべての楽曲にプレイヤー参加。
当時、Rocking Time , Reggae Disco Rockers の初代キーボーディストとしても在籍。
97年、UAのアルバム「アメトラ」に収められている「あめふりヒヤデス」の作曲を手掛ける。また、元ゼルダのボーカリストSAYOKOとのコラボレートを開始し、アルバム「アンダートーン」の大半をエンジニアZAKと共同プロデュース、楽曲も提供。この頃、the brilliant green、真心ブラザースの全国ツアーに、ライブ・サポートとして参加。
2001年よりソロ活動を開始する。6枚のオルガン・インスト・ソロアルバムと、1枚のベスト・アルバムをリリース。NHK ETV や J-WAVE の BGM に多用されている。
東京スカパラダイス・オーケストラのベーシスト、川上つよし率いる“川上つよしと彼のムードメイカーズ”にも10年間にわたりキーボーディストとして参加。
他に、リミックスワークとして、スケボーキングの「You Are God」、Bonnie Pinkの「Thinking of You」等を手がけている。
2008年公開の映画「人のセックスを笑うな」(井口奈己監督)の音楽プロデュースを担当。nowgomix recordsよりサウンドトラック盤発売中。挿入歌「ANGEL」が、インターネット上でスマッシュヒットを記録、ロンフセラー中。
2009年8月、山中湖での SPACE SHOWER イベントにおいて FISHMANS/UA のライブに参加、旧友たちと新たな再会を果たし、2011年、DOMMUNE と 日比谷野音で FISHMANS+ の一員としてライブを行う。
 

HAKASE-SUN公式HP